アムステルダム国立美術館 アムステルダム オランダ その1

今回3週間の滞在中、一度はアムステルダムへ行こうと決めていた。

目的は、持参している旧通貨であるギルダーをユーロへ換金するためにオランダ中央銀行(De Nederlandsche Bank)へ行くことと、美術館を訪れること。

アムステルダム国立美術館(Rijksmuseum)には、2019年8月21日に訪れた。

Rijksmuseum

オランダ中央銀行(De Nederlandsche Bank)で所用を済ませてから徒歩でアムステルダム国立美術館まで向かったけれど、時間にして10分も掛からずに行ける距離。

すごく立派な建物でひときわ目を引くので、見逃すことはない。

チケットはすでに一か月以上前にオンラインで確保していたので、それを印刷して持って行った。

午前10時20分に入ったのだけど、出て来たのが12時20分くらいだったから、丸っと2時間はかかったってこと。

でもそれは「ざっと観た」からで、もっとじっくりと観ようと思ったら、正直一日がかりになるではないかと思うほどの規模と広さ。

フロア・プランはあるけれど、経路図がないので迷う。

この美術館について書きたいことは山ほどあるんだけど、この記事ではとにかく一番気になった点について書いてみたいと思う。

中世がヤバい

さすがは国立美術館だけあって、ルネッサンス・中世から近代に至るまで、素晴らしい芸術作品を網羅している一流の美術館。

一番最初はルネッサンス・中世から展示がスタートするんだけど、ここが「一番ヤバいセクション」であると、個人的には感じた。

何しろ、「銀のお盆に生首を載せたものを持ってニッコリとほほ笑む女性の肖像画」から始まったのだ。

いきなりこの絵かよ!

すごく気になったんで、解説を読んでみると:

「この娘は手柄を立てたので、時の王が「なんでも好きなものを褒美にとらす」と言ったところ、「じゃぁあの人を辱めて殺してください」と所望した。つまり、個人的な怨みを持つ相手が辱めを受けて死ぬことを願った。「お、そんなことで良いのか、ほっほっほ」と王様は願いを聞き届け、娘は願い通り、相手の生首を手にした」

みたいなことが書いてあるわけ。

写真を撮るのを忘れたのが残念。

それから、こんな絵とか・・・

中世って・・・日本で言うところの戦国時代というか、まだ文明的には暗い時代で、暴力や殺戮が普通。

日本でも戦国時代には、相手の首を取ってきて晒すみたいなことが普通にあったわけだけど、当時の人間にとっては「死」そのものよりも、その後に晒される「辱め」の方が耐え難い苦痛だったということ。

エゴ全盛期という感じ。

この絵もそう。

解説を読むと、何とかいう兄弟で、一時期はオランダの政治を取り仕切って上手くやっていた二人らしいんだけど、あるときに政治が上手く行かなくなったことの責めをすべて負わされて、全裸で吊るしあげという辱めを受けた挙句に、内臓まで出されるとい恥辱を受けたらしい。

こういう絵からも分かるように、「ただ単に殺すだけでは飽き足らない、もっと辱めてやろう、一番最悪な恥辱を与えてやろう」という魂胆がすごい。

これとか一見普通に見えるんだけど、解説読んでびっくり。

15歳だか17歳だかの少年が、宗教を改宗させられるだかなんだかで、その時の拷問で一番苦しかったのが「油の中に入れられて火にかけられた刑」で、この拷問を「奇跡的に生き延びた」少年の信仰心を称えるために創られた像だと。

ちょっ・・・・( ゚Д゚)

イエス・キリストの受難

この絵でも、イエス様がすごく「バカっぽく」描かれているのは、周りの人間から「バカにされるイエス」を描いているから。

当時はイエス様が様々な拷問を受けた絵が沢山描かれているだけど、それもこれもすべて「恥辱」を与えることを目的としていて、拷問している人間がみんな「笑っている」のがすごくリアルな感じがある。

この絵でも拷問している人が笑っているでしょ?

なんかこういう絵が沢山出てくると、中世の閉塞感と意識の暗さがすごく伝わってきて、ある意味ショック。

赤ちゃんが不自然なまでに筋肉質だったり・・・

下の絵はまさしく中世の感じがあって・・・

ピンクのお城と兵たち。

なんだかすごい世界だ。

それから、絵だけじゃなくてポーセレイン(磁器)もヤバいんだよ・・・。

これは中世ではないんだけど。

ちょっ・・・・( ゚Д゚)

怖いだろ!

オランダの磁器はデルフトが有名で、「デルフト焼き」って言われる磁器が盛んなんだけど、大航海時代にアジアとの貿易が盛んに行われたことから、中国や日本の磁器も沢山オランダに入った。

その頃の磁器にはアジアの影響が強く出たものが多いって言うけど、この感性は・・・

この記事では、とにかく私が一番気になった点を中心にご紹介したけど、この美術館には「普通の」作品もちゃんとあるので、次記事からはそうした作品と感想について書きたいと思う。

その2へつづく


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オランダ中央銀行 De Nederlandsche Bank アムステルダム オランダ

アムステルダム国立美術館 アムステルダム オランダ その2

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プロフィール

 

1973年生まれ。

 

1993年から今までで19か国(一部地域)を訪れ、5か国での生活を経験しました。

 

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