ジゴロとの遭遇 スミニャック バリ島

2018年4月~6月の間バリ島へ滞在していた。

スミニャックと言えば、バリ島ではオシャレな地区としてかなり有名だ。

目抜き通りにオーストラリア人オーナーのオシャレな店が並んでいるが、一番の目玉はビーチから眺める夕陽だと聞く。

夕陽を見るならスミニャックへ、なんて聞いていた。

せっかくだし、バリ島にいる間に一度は行ってみたいと思っていた計画を、とうとう実行に移した日のことだった。

狙いは La Prancha というビーチハウス(海の家)だ。

ビーチで手ごろな皿料理と飲み物を楽しみながら夕陽を堪能できるという。

地元でも人気のスポットらしかった。

デンパサールのアパートまでGoJek(バイク便)に迎えに来てもらって、いざ出発。


ところが、La Prancha へ着いてみると、場所はすでに満席だった。

土曜日だったし、仲間と夕陽を見に来た人、人、人で、私が座る場所はなさそうだった。

カラフルなビーズ・クッション、ビールを飲みながらスマホをいじりながら夕暮れ時を待つ人々。

私は内心相当がっかりしながらも、それでもあきらめきれずに空いているスポットがないかどうか、目を皿のようにして探した。

「どうも・・・席はないようですね」

ふと、いつのまにか隣に立っていた現地人の男性が言った。

「じゃぁ、別の場所へ、行きましょうか」

私:「( ゚Д゚)ハァ? アンタ誰?」

「どんなものが、食べたいんですか?」

私「・・・・・はぁ~~~これが・・・ジゴロかぁ!(内心)」

彼は正真正銘のジゴロだった。

ジゴロとは、バリ島で妙齢の外国人女性を食い物にして生計を立てている現地人男性たちのことだ。

色仕掛けで女を落として貢がせ、それで家族を養っているというから、職業として捉えられている。

彼はきっと、店に入ってきたときから私に目をつけて後をつけていたのだ。

私が移動する後をついて回って鬱陶しいことこの上ない。

こんなときにどうあしらったらいいものか、と思うのだけれど、多分一番効果的なのは、

「あなたとセックスしないし、お金もあげない」

とストレートに言う事じゃないかしら?

ここまでハッキリと言われれば、去っていくように思う。

だけどこの時は咄嗟にそれが思い浮かばず、延々と後をついてくるジゴロに辟易したのだった。

めっちゃウザい。

私は一人で静かに夕陽を楽しむためにスミニャックへ来たのに、とんだ輩に捕まってしまったものだ。

そもそも、私のような女一人で来る場所ではなかったのだ。

女ってこれだから面倒くさい、もしも私が男だったら、こんな心配は無用なのに。

激しく後悔しても、時すでに遅し。

全く相手にしないのだから諦めるかと思いきや、ずっとついてくる。

しかし、その間にも私はなんとか日没の写真を撮ることに成功。

さすがはスミニャック・ビーチ。

キレイに撮れる。

サーフボードを抱える人も絵になる。

「写真撮れた?」

ジゴロが聞いてくる。

とにかく、土曜のスミニャック La Prancha へ一人で出かけようという計画は完全に無謀すぎたことが判明した。

ビーチで寛いで食事は出来ないどころか、ジゴロに絡まれるなんて。

だけど、なんとか夕陽の写真だけは撮れたのだ、これ以上の長居は無用。

電話でGoJekを呼ぼうと思ったら、こんな時に限って衛星が繋がらない。

バリ島の携帯電話事情は本当に悪い。

「僕がホテルまで送るよ」

というジゴロ。

んなわけねーだろ。

ジゴロを振り切り、とにかく電話がつながる繁華街まで出ようとひたすら歩く。

しかし結局電話は繋がらず、街にいたバイク便に値段を聞いてみると120,000ルピアだという。

ありえねーし!

GoJekなら60,000ルピアで済むのに。

だけど背に腹は代えられない。

その時すでに土曜の夜の交通渋滞は始まっていたのだ。

なんとかして、這う這うの体でデンパサールのアパートまで戻った。

あまりにも最悪だった「スミニャックへの夕陽見に行こう計画」。

二度と敢行しないことを固く心に誓ったのだった。


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1973年生まれ。

 

1993年から今までで19か国(一部地域)を訪れ、5か国での生活を経験しました。

 

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