ロヴィナ ドルフィンウォッチング

2018年4月~6月にかけてバリ島へ滞在した。

バリ島の北に位置するロヴィナ(Lovina)は、デンパサールやクタと違って静かで落ち着いた雰囲気のある海辺の街。

かつての宗主国オランダが初めてバリ島に降り立ったのがロヴィナと言われ、

I love Indonesia

からとって Lovina と名付けられたとガイド氏が語ってくれた。

シンガラジャ・シティに隣接していて、滞在している外国人のほとんどが白人だ。

みな長期逗留している人たちのようだった。

これと言って見どころはなく、唯一街を上げてアトラクションにしているのが早朝のドルフィンウォッチング

野生のイルカを観に行くツアーだ。

ドルフィンウォッチングは有名なので話には聞いていたし、事前に情報も集めてはいた。

私が心配していたのは、お金を払ってツアーに入っても、タイミングによってはドルフィンを見られないことがあるということだ。

以前マレーシアのペナン島へ行ったとき、「モンキーアイランド」まで一人で野生の猿を見に行ったのだが(代金を払って)ついに猿には一匹も出会えなかったということがあったのだ。

こういうことがあるとガッカリするし、何だかお金を損したような気分になるのだ。

そんなことになったら嫌だなぁと思っていた。

もっとも、だからといって必ずドルフィンに会えるという保証はあるわけがないのだけれど。

私が集めた情報では、ドルフィンウォッチングの料金は850,000ルピア(約6400円)。

これって結構なお値段だ。

ロヴィナを訪れたのはバリ島滞在最後の週末で、キャッシュの残りが少なかったので躊躇したのだった。

それで、ガイド氏が手配してくれたドルフィンウォッチングを一度断ろうと思って連絡をした。

「やっぱり、ドルフィンウォッチングは止めようかなと思う」

そういうと、

「そう?でもドルフィンウォッチングがロヴィナのアトラクションだし、たったの150,000ルピア(約1100円)なんだよ」

と言うガイド氏。

え?!

ドルフィンウォッチングを躊躇した理由は料金の高さが理由だったので、850,000ルピアだと思っていたものが150,000ルピアなら、話が全然違うと思った。

もしも150,000ルピアなら、仮にドルフィンに出会えなかったとしても諦めがつく値段じゃないか。

そこでドルフィンウォッチングに行くことにしたのだった。

現金な話だ。

念のために書いておくと、大手の旅行サイトや有名代理店経由でドルフィンウォッチングを手配するとそれなりの値段を取られると思う。

私はたまたまガイド氏と個人的に懇意だったので、ローカルプライスで手配できたものと思われる。

朝5時半にガイド氏が迎えに来てくれてヴィラを出発。

ビーチからモーターボートへ乗って海へ出る。

ビーチにはもう一組西洋人のカップルが来ていた。

彼らもドルフィンウォッチングへ行くらしかったが、別のボートだ。

ちょうど満月の月がキレイに昇っていた。

太陽が昇る前の暗闇の中を出発し、船の中から朝日が昇るのを見るような具合だった。

ボートは6人乗りだったが、私一人を乗せて出発し、途中の埠頭でインド人らしき家族5人が乗り込んできた。

ドルフィンたちに出会うためには、かなり沖合まで出る必要がある。

この朝も、沢山のボートがドルフィンを追って沖合へ向かっていた。

どれくらい経ったのか、突然ドルフィンの群れが現れた。

すごい数だった。

野生のドルフィンが群れを成して時々ジャンプしながらすぐそばを泳いでいるのを見るのって、かなり感動する。

とにかく少しでも動画に収めたくてずっとカメラを握り締めていた。

この時点ですでにドルフィンウォッチングに来た甲斐があったので、他のことはすべてどうでもよくなっていた。

ただひたすら目でドルフィンを追っていた。

20分ほどかけてかなり沖合までドルフィンたちを追い、次々に現れるドルフィンに感動し、そうこうするうちに完全な日の出を迎えた。

日が昇り切った後は、遠くに見える山の稜線や霧も息をのむほどの美しさだった。

赤道直下の場所のはずでも、6月頭の早朝の空気は冷たかった。

山の稜線にかかる靄も冷え冷えとしているように見えた。

長袖の上着を羽織って風を避けながら、私たちのボートは浜辺へ向けて帰路についた。

途中で熱帯魚のいる所へボートを止めて餌(パン)をやったりした。

浜辺にはガイド氏が一人で立って出迎えてくれた。

「ドルフィンには会えた?」

と聞いてくるガイド氏に、

「めちゃ沢山いたわ」

と答えた私。

ドルフィンに会えるか会えないかは本当にタイミングだと思う。

会えない日ももちろんあるだろうと思う。

今回はラッキーだったと思った。

モンキーアイランドのリベンジだ。

これからもう一生ドルフィンは見なくてもいい。

次は鯨が見たいかも。

ガイド氏の運転する車でヴィラへ戻った。

朝食を食べたらヴィラを出発する時間だ。

シアトル 初めての一人旅 その1

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プロフィール

 

1973年生まれ。

 

1993年から今までで19か国(一部地域)を訪れ、5か国での生活を経験しました。

 

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